カブと生ハム 〜カブは焼いて食うべき〜

諸君はカブを焼いたことがあるだろうか。
もしなければ、今すぐ焼きたまえ。
そうすれば、幸せになれる。

などと、えらそうに書き始めてしまったが、今日の生ハムは、オリーブオイルで焼いたカブをあわせたみた。
そして、これがめっぽううまかったのだ。

レシピは至極簡単。
カブの皮をむいて、1cmくらいの輪切りにして、ニンニクスライスとともにフライパンの上で、オリーブオイルで焼く。
塩はすこし、コショウはおこのみで。
全体的に透明になったら、皿に装い、生ハムをのせる。
以上。

生ハムが届いて以来、買い物に行くと
「これは生ハムに合うんじゃないか」
といつも心のレーダーを張ってしまう。
それがまた、なんというか、幸せなのだ。
「あの娘がよろこぶんじゃないかな」
とガールフレンドにプレゼントをさがすのに似ている。

そして駅前のイトーヨーカドーでカブに目が留まった。
こいつといっしょに食ってやろう。

焼き上がったカブの上に生ハムをのせ、しんなりしてくる頃を見計らって、さあいただきます。

……。

…。

ああ

ああ、神よ

いやさあ、希になんだけど
ごく希になんだけどさあ、神様感じることってあるじゃん。
あれ。
あれがきたの。

たっぷりのオリーブオイルで焼いたカブは、
内側に、これでもか、これでもかってほどの「汁」を蓄えている。
なんですかね、これは。
この汁は、なんの恵みですかね。

そう思ってしまうほどの、カブの汁気がじゅわっと、
(いまあんたが思っている”じゅわっと”の概念を越えているぜ、それは)
じゅわじゅわっとしみ出して、
生ハムと、
この汁が生ハムとふっと触れると、
これは性的興奮なのではないかと誤解してしまいそうなほどの喜びが。
ふはははは。
こりゃ、うめい!

このレシピ、僕の立場からいうと当然、グルメミートワールドで生ハムの原木を買って再現してもらいたいわけだが、たぶんだけど、ちょっといいスーパーで、ちゃんとした(注射器でエキスを注入してる真空パックのじゃない、きちんとした)生ハムのスライスを買ってきても作れると思う。
(ちなみにだけど、グルメミートワールドさんにはスライスの生ハムもあるので、これもお手頃ですよ)

ともかく、これはうまいので、僕はまた作る。

ところで、カブついでに。

じつは、先日のエントリで紹介した、僕と旅をともにした原付バイク、「カブ」が盗まれた。
盗まれてしまったのは5月で、ショックが大きすぎて人に言えなかった。
アパートの駐輪場にとめておいたら、警察がいうにはその道のプロが、
トラックでそのまま運んで、東南アジアに持っていってのではないかと。
あのあたりでは、ホンダのスーパーカブは高値で売れるらしい。
高値といっても、たかがしれているんだろうけど。

盗んでいった人も、わずかなお金で悪事を働かなければならない不幸な人だろうし、
僕のカブがどこか遠くで、子供を何人も乗せて活躍しているかと思えば、
悲しいばかりでもない。

けれども、旅のいちばん大事な道具を失うというのは、ぷすっと気が抜けてしまうものだ。

いらないスーパーカブが納屋に眠ってるよ、なんていう方がいらしたら、ご連絡ください。

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