テープとからあげクン

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はかない。

晩秋だし、枯葉が落ちるし、日は短くなるしでここ最近はとてもはかない。

そんな深いはかなさを感じる毎日であるが、あまりにもはかなすぎるものをひとつ、見つけてしまった。

からあげクンのフタを止めるテープである。

あのテープの、はかなさに僕は気づいた。

写真は本文とは関係のない室外機。

からあげクンは、ローソンの名作ホットフードであるが、レジで購入したい旨を告げると、ガラスケースから取り出されて、フタの部分にテープが貼られる。

フタといっても、紙がうまく折りたたまれた容器の一部分なので、テープを貼って押さえ止めなければ開いてしまうわけで、それを防ぐために貼るのであろうが、これがはかない。と思う。僕は。

からあげクンは購入後、比較的速やかに消費される。

中には家に持ち帰って翌日食べるなどという人もあるだろうが、多くのからあげクンは買ってすぐ食べるために購入されるはずだ。

場合によっては、コンビニのドアを出た瞬間にその場で食べられてしまうからあげクンもある。

そんな時の、テープははかない。

レジの人が貼ってから、ものの数分ではがされてしまう。

本当にあのテープは必要とされているのだろうか、と思えてしまう。

役目が与えられているのかいないのか。

いや、純粋に無役であるならば、諦めることもできるが、わずかの時間だけ、フタを止める役割が与えられる。

だからこそはかないのだ。

必要とされる一瞬だけ、テープはからあげクンのフタを止める。

そんなはかなさ。

僕ははかなさを受け止めながら、からあげクンを食べる。

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