先日インターネットを見ていて、「うな次郎」という商品を知った。
一正蒲鉾が作る、うなぎの蒲焼きに似せたうなぎを使わない代用商品のようである。
僕が見たレポートではその再現性を絶賛していたのでさっそく食べてみたが、うなぎの蒲焼きとは似ても似つかない代物だったのでご報告します。
うな次郎は、近所のスーパーでは298円で販売されていた。
うなぎの5分の1くらいの値段だろうか。
うな次郎にはなにが使われているのか、主な原材料は〝魚肉〟としか表示されていないのでわからないが、うなぎではないことは明記されている。
パッケージには、うな次郎専用と銘打った蒲焼きのタレと、粉山椒が添えられている。
買ってきてレンジでチンしてご飯にのせれば、うな重の完成というわけで、とても便利である。
レンジで温めたものをご飯に乗せてみた。
うな次郎の表面には細かい切れ込みのようなリブが加工されているが、これはあくまでも表面の加工なだけで、食感がうなぎの組織のようにほろほろとしているわけではない。
ごらんのように、あくまでもすり身である。
味に関しては、甘めのタレはよくできていると思うが、うな次郎自体は風味と言えるほどの風味はなく、〝一度洗ったうなぎの蒲焼き〟という印象だ。
見た目の再現性はなかなかなもので、よくできた食品サンプルくらいの「うなぎ蒲焼き度」である。
特にこの皮を模した部分は、よくがんばったなと思う。
でも、しかし、である。
残念ながら、食感と味の再現性は子供だましにもならないレベルであった。
カニ風味かまぼこが持つ、人類の叡知を結集したかのような本物を超えたあの素晴らしいカニっぽさを期待していただけに、肩透かしでありました。