先日、生後4カ月を過ぎた息子のオムツを交換していた時の話だ。
新しい紙オムツをあてがい、念入りにたまぶくろを掃除していた際、息子が放屁した。
ぱすっとした短めのお屁らだったわけであるが、屁と同時に若干の具が放たれるのを私は見た。
単発のそれは、地球上の物理法則に従って飛翔し、変えたばかりの紙オムツへと着地した。
私は見とれていた。
便とはこのように放たれるものなのか。
そして、私はこれまでの人生で、人が大便をするところを見なかったのに気づいた。
しばらくの後、珍しいものを見た興奮が冷めた頃、もう一つのことに気づいた。
ひょっとすると、私もこのように、屁のつもりで具を放ってしまっているのではないかと。
あれくらいの、ごくわずかな具であれば、色柄ものの下着に着いてもおそらく気づくまい。
知らぬうちに、私もあのように放っているのだろうか。